父の理不尽な遺言書に納得できません。
ご相談内容
母が亡くなった後、父が再婚したこともあって父とは長く疎遠になっていました。父には先妻である私の母との間に私と弟がおりますが、ほかに後妻との間にも子供が2人おります。この度父が亡くなったとの連絡を親族から受けたのですが、法事に寄った際に父の後妻から父の遺言書があること、その遺言書には後妻に全財産を残すと書かれていたことを教えられました。遺言書は父が亡くなる半年前に作られたものでした。私は、おそらく父が後妻に懐柔されて後妻に有利な遺言書を書かされたのだと思います。ただ、遺言書は公証役場というところで作られた公正証書とのことで、遺言の無効を争うことはとても難しいと聞きました。
解決方法
遺言書の無効を争うことは、それが公正証書遺言であれば困難な道のりであることは否定できません。遺言者が、遺言書作成当時に認知症であったかどうかなど、合理的な判断が可能だったのかどうかを診療記録や担当医の証言等で確認し、遺言能力がなかったと争うことも可能ですが、長く険しい道のりになります。
しかし、それは後妻側も同様、長く続く争いごとに付き合うことを意味します。そこで、この事案においては、遺言書の無効を徹底的に争うという方法と並行して、予備的に遺留分減殺請求を行う形で後妻と交渉を重ね、結局にして本来の遺留分請求額を上回る額の解決金を後妻から支払ってもらう形で解決しました。
しかし、それは後妻側も同様、長く続く争いごとに付き合うことを意味します。そこで、この事案においては、遺言書の無効を徹底的に争うという方法と並行して、予備的に遺留分減殺請求を行う形で後妻と交渉を重ね、結局にして本来の遺留分請求額を上回る額の解決金を後妻から支払ってもらう形で解決しました。